【傲慢と善良】これは婚活で悩める男のバイブルだ

【レビュー】 「傲慢と善良」に学ぶ 婚活迷子にならない ための秘訣とは 婚活のお悩み
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「婚活って、なんでこんなに苦しいんだ」
「前に会った子、なんかピンと来ないんだよなぁ…」

適齢期になり婚活を始めたものの、なかなか上手くいかないですよね。

そんな悩みを一気に晴らし、こじらせないためのバイブルとなる本があるのをご存じですか?

それが辻村深月の小説『傲慢と善良』です。

この記事では本書についてレビューしつつ、私の婚活体験談についてもはなしていきますね。

ともちよ
ともちよ

婚活にお悩み中のあなたにこそ読んでほしい。
きっと救われると思います。

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あらすじ

西澤 架(主人公)は東京で学生時代から恋人には不自由しない生活をしていたが、結婚には踏み切れずにいた。

32歳のときに恋人(アユ)はいたがプロポーズには踏み切れず、結局愛想を尽かされてフラれてしまう。

やむなく婚活を始めるが、ピンとくる相手に出会えず

「このまま誰にも出会えないんじゃないか…」

そんな不安が頭をよぎる。

その中で、架は真美と出会い交際をスタートするが、真美が突然ストーカー被害に遭っていることを知らされついには失踪してしまう。

真美の行方を探す架は、真美の故郷である群馬県に行く。

そこで真美の両親から、真美が東京に出る前に地元で婚活していたことを聞かされる。

手がかりをつかむため、架は結婚相談所の経営者である小野里さんに話を聞き、真美の行方を探すのだが…

結婚相談所の小野里さん

和服姿の女性(小野里さん)

小野里さんと話をする中で、架に投げかけられたはずの言葉が

なぜか婚活中の我々の心をえぐってくるんですね。

なかでも心に刺さったまま抜けないフレーズを厳選して紹介します。

ピンと来ない = 自分に着けている値段

架が「婚活に付きまとう”ピンと来ない”って、あれ、何なんでしょうね?」

と小野里さんに聞くと、彼女はこう返します。

ピンと来ない、の正体は、その人が、自分に付けている値段です

(略)

その人が無意識に自分に付けた、何点と付けた点数に見合う相手が来なければ、人は”ピンと来ない”と言います。

(略)

ささやかな幸せを望むだけと言いながら、皆さん、ご自身に着けている値段は相当お高いですよ。

ともちよ
ともちよ

これを読んで戦慄しましたね。
もし気分が落ちてるときに読んだら
立ち上がれなかったかもしれません。

傲慢で善良な人の正体

さらに小野里さんは、現代の結婚が上手くいかない理由についても説明してきます。

現代の日本は、1人1人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。

その一方で、善良に生きている人ほど親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて”自分が無い”ということになってしまう。

傲慢と善良さが矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なんだと思います

その善良さは、世間知らずとか無知ということになるのかもしれないですね

ともちよ
ともちよ

これさ、婚活中の男性に言うことかな?
心えぐりすぎじゃない?

本を読んでいるはずなのに、まるで自分がダメ出しされているような感覚になりましたね。

結婚相談所は「最初」の手段

婚活をする中で、架は「どうにもならなかったら結婚相談所に駆け込めばいい」と思っていたとのこと。

それを聞いて小野里夫人は、間髪入れずにこう切り返し

結婚相談所は最後の手段ではありません。最初の手段なんです。

(略)

もう少しお若かったら、こちらでも手立てがあったのに、と悔しい思いをすることも多いのですよ

ともちよ
ともちよ

うわぁ…最後の手段だと思ってました
スミマセン

僕自身の婚活を振り返って

スマホを見る男性

僕自身は30歳でマッチングアプリを始め、婚活をスタートしました。

もちろん結婚相談所も検討したものの

・入会金とか成婚料とか、いろいろ高いじゃん
・上手くいかなかった人が最後に泣きつくところでしょ?
・プランナーに急かされるより自分のペースでやりたい

という理由で見送り。

・・・はい、相談所は最後の手段だと思ってましたね。

ともちよ
ともちよ

20代ならともかく、30代でアプリは
かなり分が悪い戦いでした…

それでも始めて6ヶ月位までは、理想の彼女に会うべく頑張ってました。

なのに結果が出ない…

ただ「普通」に幸せになりたいだけなのに…
・いい人に出会えない..
ピンと来ない…

今思えば、典型的な高望みだったんですね。

自分のスペックよりも、自分に付けた値段が高い

そんなズレた自認で婚活をやっていたから、上手くいくわけなかったんですね。

結果的には今の奥さんに出会えましたが、当時の自分はかなり傲慢だったと言わざるをえません。

まとめ

『傲慢と善良』というタイトルが伏線になっており、非常にスリリングで面白かったです。

そして架が婚活中という立場もあり、相談所の小野里さんの言うことがグサッと心をえぐってきましたね。

もう一言一言が、重い。

(てゆーか辻村先生、解像度高すぎんか?)

僕自身の体験談を振り返ると、マッチングアプリで婚活の婚活は頼れる人が誰もいませんでした。

・メッセージが返ってこない
・LINEブロックされてドタキャンされた
・告白したら「今は恋人作ろうと思ってないの」と言われた

こんな仕打ちを受けて傷ついたのも1度や2度じゃない。

一方で、出会ってくれた女性に対して

・うーん…この子は70点だな
・なんかピンと来ないんだよなぁ
と思ってしまったこともあり
 
ともちよ
ともちよ

僕も人を値踏みしてしまっていた。
婚活の闇に染まっていたんだな…

そんな身に積まされる思いにもなりました。

この本が婚活男性のバイブルたる所以

・婚活中にぶち当たる壁を疑似体験できる
・フラれた時に読み返すと迷子にならないで済む

そんな婚活というライフイベントの解像度の高さにあると思います。

この物語は最後まで読み終えると、救われた気持ちになるのでご安心を。

婚活中は心を折られることもありますが、皆さんどうかいい人とめぐり会って幸せになってほしいです。

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